高血圧ガイドライン2025 (hypertension guideline)

 2025年10月、日本高血圧学会から高血圧ガイドライン2025が発表されました(JSH2025)。それによりますと年齢に関わらず高血圧患者の目標値は家庭血圧で125/ 75mmHg、診察室血圧で130/ 80mmHgとされ、今までのガイドライン2019よりもより低い目標値となりました。これは高齢者にも適応されます。このガイドラインに従えば、今までより多くの日本人が治療対象となります。

 高血圧治療には薬だけでなく生活習慣の改善が重要です。それは①減塩(1日6g以下)、②運動(1日30分以上の散歩)、③肥満解消、などです。しかし、脳卒中をすでに起こしている方(隠れ脳梗塞含む)、糖尿病の方、蛋白尿を伴う慢性腎疾患(CKD)の方はお薬で確実に血圧を下げることが推奨されます

 当院ではお薬の選択についてわかりやすくご説明いたします。確実に血圧を下げるお薬としてはカルシウム拮抗薬があります(商品名ノルバスク、アダラートCRなど)。心機能が低下した人にはβ遮断薬(商品名メインテート、アーチストなど)やARNI(商品名エンレスト)、腎機能の低下した人にはACE阻害薬/ARB(商品名レニベース、タナトリル/ ブロプレス、オルメテックなど)。降圧効果が不十分な場合には少量の利尿剤(尿から塩分を排出させる薬)を追加することがあります。医師が症状も殆どない高血圧症(silent killer)にこだわる理由は、多くの合併症を防ぎ健康寿命を確保したいからなのです。

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