心臓リハビリテーションのすすめ (cardiac rehabilitation)

 一般的に心臓病と診断されると、無理をしてはいけいない、仕事やスポーツ、旅行なども制限しなければならないと思われがちです。医師からもお薬を忘れず服用しなさい、塩分やカロリーを控えなさい、睡眠や食事など規則正しい生活をしなさい、適度な運動をしなさい、など多くの指示をうけ、やや窮屈な気持ちに陥っている方も多いことでしょう。近年、心筋梗塞や心不全など重症心臓病の方でも比較的早期から積極的に運動を取り入れること(心臓リハビリテーション、以下心リハ)で、胸痛や息切れなどの症状や発作を減らし、生活の質を改善し、予後をも改善する効果があることが科学的に証明されています。欧米では心リハ施設に多くの費用が投じられその重要性が認識されています。リハビリというと脳卒中や骨折治療後の機能回復、というイメージが強いと思います。今までは入院中に歩行や入浴などの負荷前後で心電図や血圧変化をチェックする、といような簡単なものしかありませんでした。これは狭心症や不整脈が再発してないか判定する目的であり、退院後の運動については本人まかせでした。心リハが実施されている病院はまだそう多くはありませんが、国は今後通院リハビリを積極的に勧めていく方針です。心電図や血圧をモニターしながら、約1時間のコースでストレッチ、エルゴメーター(自転車)、レジスタンス運動などを一人一人の心肺機能に合わせて無理なく進めていきます(運動処方といいます)。心臓病における運動の効用は、残存心機能改善、自律神経調節、筋力アップや血流改善、など多くのメカニズムがあります。医師頼りだった疾患に患者様自身が主体的に取り組むことができるため、精神的な効果(自信や希望など)も大きいと言われています。主な対象疾患は狭心症、心筋梗塞、心不全、閉塞性動脈硬化症、などで費用は保険適応になります。

 

 

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