慢性腎臓病〜CKDとは

 腎臓の機能とは何でしょうか?尿を作ること、ですね。毎日、体から老廃物を排泄し水分やミネラルの調節をし血圧や体重を調整します。腎臓は血圧を維持するホルモン(レニン、アンギオテンシンIIなど)や造血ホルモン(エリスロポエチン)を産生し、骨を丈夫にするビタミンDを活性化します。健康診断には必ず尿検査があり、血液検査で腎臓の機能を評価します。尿検査では尿糖、尿蛋白、潜血、ウロビリノーゲン、pH、ケトンなどを調べます。血液検査では血清クレアチニン、尿素窒素(BUN)、eGFRなどを調べます。eGFRは近年健康診断結果でよく見かけるようになりました。正常値は60以上(単位はmL/分/1.73ml2)で、血清クレアチニン値から計算し求められる推定糸球体濾過量です。身長や体重、年齢、性別を考慮しており残存腎機能を表わす、より正確な指標として普及してきました。近年慢性腎臓病をCKD(Chronic Kidney Disease)と呼び、eGFRを用いてステージ3(eGFR=59〜30)、ステージ4(eGFR=29〜15)、ステージ5(eGFR=15未満)に分類します(ステージ1と2は正常範囲の分類です)。ステージ4以上になると顔や足が浮腫みやすくなり、疲れやすくなったりします。ステージ5は人工透析一歩手前で危険な状態です(毎年4万人近くの患者が血液透析導入され、人工透析患者は増え続けています)。尿蛋白が3ヶ月以上持続している方、eGFRが45以下の方は腎臓専門医への相談が必要です。腎臓内科ではCKDの原因や悪化要因を鑑別診断し、降圧剤の選択や生活習慣へのアドバイスをしてくれます(腎機能を改善するお薬はありません)。糖尿病から糖尿病性腎症を合併し腎機能が低下するケースが多いので、長年糖尿病を患っている方は総カロリーや糖分だけでなく、塩分や水分を取りすぎないことも重要です。当院では高齢者で持病が多い患者様が多く、腎機能に配慮した治療を心がけております。

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